時間を予約していたので、さほど待たされずに診察室へ。  昨日、指を縫合してくれた医者が待っていて、「痛みはどうか?」と聞くので、「じんじんしています」と答えると、さすがに言わずもがなの回答だったのか、苦笑いして早速硬く巻かれた包帯の除去に取りかかる。  包帯が外されて、およそ30時間振りに現れた小指をしげしげと見て、改めて怪我の様相を知ることになる。  傷痕は、ちょうど第一関節の掌側から爪の先に向かってほぼ一直線に走っており、そのまま爪の周りを回って向こう側の爪の根元あたりまで達していた。つまり爪のしたあたり、一部骨には掛かっているが、主に柔らかい部分を、そぎ落とすような形で走っていたのだった。ちょうど、みかんなどを横から強く圧迫すると、端っこの方が破裂して皮に亀裂が入るような感じの傷だった。  実際、医者によると、破裂した皮膚の間から骨まで見えていたのだそうだ(アワワ)   ただ、幸いなことに傷は指の(指を立てた場合の)縦方向にのみ走っており、横にぐるりと回り込むような傷がなかった。そのため、神経や筋を傷つけておらず、感覚や運動機能には影響がないだろうとのことだった。